どこかへ誘い込むように並んだ鳥居。そこを抜けると暗闇の世界が広がっていた。数歩先も見えない、いつなにが襲ってくるかも分からない不安が襲ってくる。
 一瞬で体は縮こまり、足は鉛のように重くなる。それでも行かなければ帰れない。みとちゃんと凛先輩がいるんだから、私もしっかりしないと。
 右手に握った剣を振りかざして前を行く。震えを誤魔化すように無我夢中に振るう。
 満身創痍で進んだ先に、突如現れた謎の小学校。生徒の亡霊、血まみれの手形。ここで起きたであろう悲劇が目に浮ぶ。ただでさえ頼りない視界が、恐怖に染まっていく。
 その時、どこからか響く女の笑い声に気が狂いそうになる。どこだ、どこにいる?
 声に誘われるよう出口へ向かうと――

「ほぉあ、ほぁあ、ほぁああ!!? 右!!!」

 ――そこにいたのは。

「あ、たいまつでした……すみません」

■09月27日の出来事

《【マイクラ肝試し2014】 2020からタイムスリップ編【にじさんじJK組 / 樋口楓視点】》の配信がありました

■メッセージ

誰一人として欠けてもJK組ではないのですけど、にじさんじ初期に、企画や連絡を大切にしてくれていた樋口さんの存在は、やはり大きかったと思うのです。

works:ねむを

message:トナミユウ

music:かずぺそ&井織ナス